Green Hill Music Chart 2022 第27節結果

2022シーズン第27節(5月30日~6月5日)結果

 

 昨シーズンから導入した「リカレント・ルール」について、今季は仕様変更を行い獲得ポイントについても制限を設けました。詳しくはリンクをご覧ください。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

 また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

 それでは第27節の結果です。まずは11位以下を発表します。

2022 Round 27 Result

 今週は28曲がポイントを獲得。今週は全体的に前節からポイントを伸ばしている(前節表示が赤文字)曲が多く、その中でも14位に上がった「愛とか恋とか」がストリーミングでトップ10入りし、ポイントを大きく伸ばしている。

 初登場は3曲。9月公開予定のアニメ映画「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ」から「Snow Ballade」が24位。アニメ「アオアシ」主題歌「無心拍数」が26位となった。また今週は再登場も5曲あり、「それを愛と呼ぶなら」が11位、現在年間暫定1位の「残響散歌」もチャートに復帰した。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2022 Round 27 Top 10

 シングルCDをリリースした「僕なんか」が大きく順位を伸ばし3位。ダウンロードも引き続きポイントを獲得しており、いつもと傾向が異なっている。

 初登場は2曲。アプリゲーム「Heaven Burns Red」主題歌「Before I Rise」が10位。直木賞作家とのコラボ企画第2弾となる「好きだ」が7位に入った。

 首位争いはお互いがポイントを伸ばし「M八七」が3週連続1位。「ミックスナッツ」も順調にポイントを伸ばした。また「Habit」は月末のシングルCDリリースに向け状態を上げてきているようだ。

 

 それでは今週の結果を受けて、アーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

Artist Ranking 22-27

 トップ10では米津玄師が8位に浮上。7位に後退したback numberは昨年のポイントを減らしているため、この56Pt.差は案外早く埋まる可能性があります。また5位のOfficial髭男dismが4位優里に接近。優里も昨年のポイントを減らしており、来週には入れ替わりそうです。

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

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 以上が第26節のチャートでした。

 

 さて今週はここで、アルバムの上半期ランキングを見てみましょう。上半期ランキングなので、今週の結果は含みません。

2022 1st half Best 20(Album)

 上半期1位はYOASOBI2枚目のアルバム「THE BOOK 2」。リリースがちょうど今季開始となる第1節だったのもあり、集計期間も優位と言える。現在ダウンロード、ルックアップ両部門で1位で、これに追いつける作品が現れるか。

 2位にはAdoの1stアルバム「狂言」。3位には優里の1stアルバム「壱」が入っており、配信で強みを見せた歌手が上位を占めている。なお現在上位6作が週間チャートに在位しており、その中での最上位は5位の藤井風「LOVE ALL SERVE ALL」となっている。ここからどこまで順位を上げられるか。

 

 

 それでは、来週もぜひご覧ください。

Green Hill Music Chart 2022 第26節結果

2022シーズン第26節(5月23日~5月29日)結果

 

 昨シーズンから導入した「リカレント・ルール」について、今季は仕様変更を行い獲得ポイントについても制限を設けました。詳しくはリンクをご覧ください。

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 また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

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 それでは上半期最終週となります第26節の結果です。まずは11位以下を発表します。

2022 Round 26 Result

 今週は28曲がポイントを獲得。前節2位の「Bye-Good-Bye」があっさりトップ10から脱落と、やはりキャンペーン効果が無いと心許ない部分がある。ただストリーミングではLINE MUSIC以外でも結果が出始めているところもあるため、今後に向けての足掛かりとしたいところだろう。

 初登場は7曲。今週のシングルCDリリースに先立ち先行配信された「僕なんか」が15位。アニメ「パリピ孔明」エンディング曲「気分上々↑↑」が17位。この曲は2006年にmihimaru GTがリリースした曲をカバーしたものとなる。アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」から「Eternal Light」が18位。ENDRECHERIとして初のデジタルシングルとなる「LOVE VS. LOVE」が19位。ボートレースCMソング「ダイナマイト」が24位。先々週リリースのアルバム「Assort」のリードナンバー「愛とか恋とか」がストリーミングで順位を伸ばし配信7週目でポイント圏内進出。イコラブの新曲「あの子コンプレックス」が28位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2022 Round 26 Top 10

 11位以下からは「Habit」が進出。メンバーが躍るMVも話題となっており、MV再生数では今週1位となった。

 初登場はここも4曲と多め。ミュージカル「『刀剣乱舞』~静かの海のパライソ~」から「Free Style」が9位、ドラマ「特捜9 season5」主題歌「夢の島セレナーデ」が8位。トニセンとしては実に14年ぶりの新曲となる。ドラマ「家政婦のミタゾノ」の主題歌「a r e a」が4位。シングルCDはHey!Say!JUMP初の3A面シングルとなっている。桑田佳祐をはじめとする同級生4人によるチャリティソング「時代遅れのRock'n'Roll Band」が3位に入った。

 首位争いは「ミックスナッツ」が1つ順位を戻し2位に浮上。首位は「M八七」で変わらず2週勝ち抜きとなったが、両者ともポイントを落としており、来週以降これを維持出来るかが年間争いにも影響するだろう。

 

 さて今週までが上半期となるため、ここで上半期のベスト20を見てみましょう。

2022 1st half Best 20

 上半期ベスト20はこのような結果となり、「残響散歌」が2位「一途」に200Pt.近い差を付けて1位となった。今週週間チャートから姿を消したものの、十分なリードをもって年間でも逃げ切る可能性が高そうだ。特にダウンロードでのポイントが多く、唯一3桁台のポイントで2位以下を引き離している。

 ストリーミングのポイントは今週「ベテルギウス」が再逆転し1位。ルックアップは「初心LOVE」が1位で共に今季第1節から週間チャートを完走している。またストリーミング3位の「なんでもないよ、」も今季26週完走が続いている。

 下半期注目は現在チャートイン7週目でありながら9位まで順位を上げている「ミックスナッツ」がどこまでポイントを伸ばせるか。週間チャートも現在2位と好調で、今後も期待できるだろう。

 

 それでは今週の結果を受けて、アーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

Artist Ranking 21-26

 今週はベスト3がノーポイントと珍しい展開に。トップ10ではOfficial髭男dismと米津玄師がそれぞれ1つずつ順位を上げた。8位YOASOBIは今後昨年のポイントを大幅に失うが、新曲次第では下げ幅を抑えられそうだ。

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

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 以上が第26節のチャートでした。来週もぜひご覧ください。

Green Hill Music Chart 2022 第25節結果

2022シーズン第25節(5月16日~5月22日)結果

 

 昨シーズンから導入した「リカレント・ルール」について、今季は仕様変更を行い獲得ポイントについても制限を設けました。詳しくはリンクをご覧ください。

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 また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

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 それでは第25節の結果です。まずは11位以下を発表します。

2022 Round 25 Result

 今週は28曲がポイントを獲得。「初恋が泣いている」が大きく順位を落としているが、ストリーミングでは順位を上げており、ドラマ効果とシングルCDリリースにより再浮上してくる可能性は高いだろう。

 初登場は3曲と前節と比べ少な目。約半年ぶりのシングルとなった「元カレです」が13位。9月公開予定の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」から「Ok, Hello World!」が28位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2022 Round 25 Top 10

 初登場は2曲。「チキチキバンバン」はアニメ「パリピ孔明」主題歌。先週フルVer.のリリースとMVが公開された影響もありリリース6週目でポイント圏内まで浮上してきた。

 首位争いは前節3位に初登場した米津玄師「M八七」が、同日にシングルCDをリリースしたBE:FIRSTを振り切り首位獲得。なおこのシングルCDのカップリング曲となっている「POP SONG」、「ETA」もチャートインしており、収録曲全てが結果を残した。「Bye-Good-Bye」はCDリリースに合わせキャンペーンを展開し2位に再登場したが、キャンペーン後もこの勢いが持つかは疑問が残る。なお3位の「ミックスナッツ」は前節から獲得ポイントは変動無く好調を維持している。今週はこの3曲によるハイレベルな首位争いが展開された。

 

 今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

Artist Ranking 22-25

 今週はついに1位が入れ替わり新たな1位はKing Gnuの手に渡った。BTSは今後もポイントを大きく落とす見込みだが、来月にアルバムのリリースが発表されており、それ次第では巻き返してくる可能性もあるだろう。

 トップ10では他にYOASOBIが2つ順位を落とし8位に後退。こちらも来週以降も大きくポイントを落とす見込みで、9位SixTONESとの差は縮まっていくでしょう。

 今週37Pt.と荒稼ぎした米津玄師が10位に浮上。BE:FIRSTも14位に順位を上げ更に上位を狙います。

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

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 以上が第25節のチャートでした。来週は上半期の〆となる第26節。上半期の速報も交えお伝えする予定です。ぜひご覧ください。

Green Hill Music Chart 2022 第24節結果

2022シーズン第24節(5月9日~5月15日)結果

 

 昨シーズンから導入した「リカレント・ルール」について、今季は仕様変更を行い獲得ポイントについても制限を設けました。詳しくはリンクをご覧ください。

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 また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

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 それでは第24節の結果です。まずは11位以下を発表します。

2022 Round 24 Result

 今週は31曲がポイントを獲得。前節から大きく順位を上げたのが「FEARLESS」。ストリーミングで順位を伸ばしトップ10まであと一歩のところまで順位を伸ばした。逆に「残響散歌」は乱高下を繰り返し前々節と同じ21位に逆戻り。「カメレオン」も今週は大きく順位を落とした。

 初登場は多めの8曲。ピックアップすると、ポルノグラフィティ岡野昭仁King Gnuの井口理とミクスチャーファンクバンドBREIMENによるコラボ曲「MELODY(prod.by BREIMEN)」が12位。アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」から「ENJOY IT!」が14位。7日のJAPAN JAM 2022で初披露された「うぉ」が15位。ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」から「FELICE」が16位。11ヶ月ぶりのシングルとなった「愛・魔性」が23位。12ヶ月連続リリースの第5弾となる「LiE LiE LiE」が30位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2022 Round 24 Top 10

 トップ10圏外から「Habit」がトップ10に進出。ストリーミングで順位を上げポイントを伸ばした。

 初登場は2曲。映画「シン・ウルトラマン」主題歌「M八七」が3位。ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」主題歌「初恋が泣いている」が9位に入った。なお前者は今週、後者は6月8日にシングルCDがリリースされる。

 首位争いは共にポイントを落としたもののアニメ「SPY×FAMILY」主題歌による1・2体制は変わらず。「ミックスナッツ」はこれで3週連続1位となった。ただ「喜劇」も順調にポイントを伸ばしており、ロングヒットに繋がりそうだ。

 

 今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

Artist Ranking 22-24

 トップ10ではYOASOBIが6位に後退。来週以降も大きくポイントを落とすため、順位に大きく影響しそうです。そしていよいよ来週には首位が入れ替わりそうです。

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

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 以上が第24節のチャートでした。来週もぜひご覧ください。

ストリーミング回数に対するBillboard Japanの苦慮

 前回の記事

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 Billboard Japanは先日4月20日でのストリーミング回数に対する変更点に加え、5月11日に更なる追加対策を講じてきた。今回はストリーミング回数では無く、Hot 100へのポイント換算に関わる部分に手を加えてきた。

 今回の変更点は再生数が一部の業者に大きく偏っている楽曲に対し、Hot 100へのポイントを引き下げる施策となり、CD売上(現在は5万枚以上)にかけられる係数処理と同様の処置と言える。

 

 これだけを見ると前回の変更点と変わりないように見えるが、それが施行されて以降のデータで分かった部分についてもここでは触れていきたい。

 

 まず前回の再生数そのものに手を付ける変更点だが、これは再生回数キャンペーンによる再生数の増大ではなく、業界シェアの低い業者において不自然に再生数が高い楽曲に対しての施策だったようだ。具体的に言えばAWAのラウンジ機能がこれに該当するようで、ファンダムがその機能を使って特定の楽曲の再生数を意図的に上げる行為が行われているようだ。なお業界シェアがそれなりにあるLINE MUSICについては、これに該当しないようである。

 そして今回のHot 100へのポイントを引き下げる施策は、LINE MUSICやRakuten Muiscで行われている再生回数キャンペーンにより増大した再生数を記録した楽曲に対するものだが、これはCD売上の係数処理と同じように、一定以上の再生数を記録した週間上位の楽曲が対象となってそうだ。

 

 以前も触れたが、このようなチャートに影響を及ぼす変更は年度初め、もしくは下半期突入時、四半期の区切りと言ったタイミングで行われるのが理想だが、今回はそれを待たずに行われるのは、それだけ事態を重く見ての事だろう。CD売上とは異なり、1週間だけの結果で年間ランキングの上位が決まってしまう訳では無いストリーミング回数でのチャートにおいて、今回の変更はこのような施策やファンダムの自発的行為により年間ランキングに影響が及ぶ可能性があるところまでを見込んでのものと見られる。

 

 そしてこれによりストリーミング回数の説得力が失われる事が、音楽チャート全体の信用性に関わる問題に発展する可能性まで考慮した結果と言えそうだ。これも繰り返しになるが、キャンペーンによる再生数だけでは現状、週間チャートで1位になっても年間ランキングでは100位以内にすら入れず、もちろん1億再生まで達するような事はない。ヒット曲の基準としての1億再生の価値は変わらないものの、このような施策をしている曲が繰り返し週間チャートで1位になる事により、ストリーミングのチャートがイメージを悪くし、特典商法で説得力を失ったCD売上のランキングの二の舞になりかねない。

 

 ただ上記にも示した通り、CD売上とは異なり1週間だけの結果では年間ランキングに影響が及ばないのがストリーミングのチャートである。従って週間1位の価値はCD売上やダウンロード売上の週間1位よりも低いと言えるだろう。どうしてもオリコンを基準に考えてしまうと1位を取るのが重要視されそうだが、本来ヒット曲と言えるのは1位になるより、いかに上位に長く留まり続けられるかが重要ではないだろうか。Billboard Japan Hot 100も同様であり、「たった1週間の結果だけでヒット曲が分かる」のは不可能である。1位と取った翌週に見向きもされない順位に落ちては、「1位を取った記録」だけが残り、「人々の記憶」には残らないだろう。それでも前者をヒット曲と言えるだろうか? それはただの「ファンダムのがんばり」でしか無い。日本ではオリコンの影響でその「がんばり」だけがヒット曲として扱われ過ぎていたのではないだろうか。ビルボードはCD売上と今回のストリーミングへの対応により、ヒットチャートとしての機能と信頼を確保しようとしており、それが実際機能している。「ビルボードオリコン、ヒットチャートと売上ランキングはまったくの別物」である事を改めて知る必要があるだろう。

 

 そのオリコンは、今回の件については現状まったくの無反応である。「売上として反映させたいから」と言うのであれば、CD売上にかけられている精査と矛盾している対応と言えてしまう。やはり「CD売上はジャニーズが関わって、ストリーミングは関わっていないから」と言う、あくまでジャニーズが関わっているか否かの判断のように思えてならない。もちろん下半期に入った時点で対応する可能性はあるが、あまり期待は出来そうにない。単なる数字だけでは、もはや信用を得る事は出来ないのではないだろうか。

Green Hill Music Chart 2022 第23節結果

2022シーズン第23節(5月2日~5月8日)結果

 

 昨シーズンから導入した「リカレント・ルール」について、今季は仕様変更を行い獲得ポイントについても制限を設けました。詳しくはリンクをご覧ください。

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 また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

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 今週の結果をお伝えする前に重要な変更事項が発表されましたので、まずはそれについてお知らせします。

 Billboard Japanは今週5月11日発表分のチャートより、ストリーミング再生数市場全体のバランスから大きく乖離した楽曲に対し、Hot 100に反映させるポイントに独自の係数(減算)処理を行う事を明らかにしました。

 これは先日4月20日に行われたストリーミング回数そのものに対して係数処理をかける方法を強化した形となり、今週ストリーミングチャート1位だった「ラナ」めいちゃんが、Hot 100へのポイントでの順位では20位圏外となっています。

 Green Hill Music Chartでは今回の決定に従い、Hot 100に対するポイントでの順位(Chart insightでの順位)でポイントを付与していきます。

 

 それでは第23節の結果です。まずは11位以下を発表します。

2022 Round 23 Result

 今週は30曲がポイントを獲得。全体的にランクアップが多いが、前節の上位が崩れてのポイントアップと言えるだけに、粘り強くポイントを重ねている曲は評価すべきだろう。

 初登場は4曲。一昨年の年末にリリースされた「想うた 〜親を想う〜」が今週急浮上し18位。Hot 100ではラジオでのポイントがあり、それが起因した可能性がある。ドラマ「ムチャブリ! わたしが社長になるなんて」主題歌「Tamed-Dashed」が21位。HKT48、IZ*ONEにも所属していた宮脇咲良が所属している韓国人4人、日本人2人のK-POPユニット、LE SSERAFIMの「FEARLESS」が24位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2022 Round 23 Top 10

 現在年間ランキング暫定首位の「残響散歌」が5位まで復帰。リカレント・ルールの対象になっていないルックアップの順位が再浮上し順位を伸ばした。

 トップ10での初登場はPSYとBTSのSUGAによるコラボ曲「That That」1曲のみ。ちなみにあの「江南スタイル」のリリースから7月で10年になる。

 首位争いは「喜劇」が2位まで再浮上。そして首位は「ミックスナッツ」で変わらず2週勝ち抜き。アニメ「SPY×FAMILY」主題歌による1・2位独占の形となった。

 

 今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

Artist Ranking 22-23

 トップ10ではOfficial髭男dismが7位に浮上。差の近いSnow Manもポイントを重ねており両者とも6位のback numberに接近しつつあります。そしていよいよ2位King Gnuが1位BTSを射程圏内に捉えました。来週はいよいよポイントリーダーが入れ替わるのか。

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

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 以上が第23節のチャートでした。来週もぜひご覧ください。

Green Hill Music Chart 2022 第22節結果

2022シーズン第22節(4月25日~5月1日)結果

 

 昨シーズンから導入した「リカレント・ルール」について、今季は仕様変更を行い獲得ポイントについても制限を設けました。詳しくはリンクをご覧ください。

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 また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

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 それでは第22節の結果です。まずは11位以下を発表します。

2022 Round 22 Result

 今週は29曲がポイントを獲得。前節1位だった「CALL 119」が15位まで後退。CDリリースに合わせダウンロードやストリーミングでキャンペーンを行っていたため、その効果が切れたようだ。

 初登場は7曲。アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2期エンディング「夢が僕らの太陽さ」が14位。実写映画版「ホリック xxxHOLiC」主題歌「Habit」が16位。ジミン(BTS)とハ・ソンウン(元Wanna One)による「With You」が19位。ゲーム「ウマ娘」1周年記念曲「We are DREAMERS!!」が20位。「劇場版ラジエーションハウス」主題歌「More Than Words」が23位。ドラマ「やんごとなき一族」主題歌「Walkin' In My Lane」が25位。aikoの新曲「ねがう夜」が28位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2022 Round 22 Top 10

 今週は11位以下からの進出は無し。前節3位の「カメレオン」は前節盛り返したものの乱高下する形となっている。

 初登場は3曲。ドラマ「マイファミリー」主題歌「それを愛と呼ぶなら」が8位。ドラマ「金田一少年の事件簿」主題歌「The Answer」が3位。ドラマ「探偵が早すぎる」主題歌「Betrayal Game」が2位に入った。

 そして今週の1位は前節2位に上がった「ミックスナッツ」が登場3週目で首位に立った。同アニメ主題歌では「喜劇」もトップ10入りしており、「SPY×FAMILY」の人気の高さを伺わせる結果となっている。

 

 今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

Artist Ranking 22-22

 今週はトップ10に変動無し。ここ2節高得点を獲得している8位のOfficial髭男dismが7位Snow Manに接近。6位back numberとの差も少なく、ここの順位は近々入れ替わるかもしれません。

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

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 以上が第22節のチャートでした。来週もぜひご覧ください。